「ウィッシュ(初代)」の販売台数予想結果
written on 2004/2/25
いきなりですが、結果発表をしちゃいましょう。
2003年1月に発売された「ウィッシュ」、発売の翌月、2003年2月から2004年1月の平均新車登録台数は・・・
月13,634台!
僕の予想の月9,000台を大きく上回り、メーカー目標月7,000台のほぼ2倍という数字。ストリームを完全に叩き落し、今回もトヨタの圧勝です!
僕なんかは、「ウィッシュ」に乗っていて、信号で隣にストリームが並んだりした日にゃあ、恥ずかしい気持ちになっちゃいそうなもんですが、皆さん、そんなことは気にもしていないようで、まぁ、よく売れました。
でも、その理由も分からないではありません。
僕ら車好きから見れば、「ウィッシュなんて、ストリームのコピー商品じゃないか」って評価になるんだろうけど、そこまで車に興味のない人にとっては、単純によく出来た商品だと思うのです。かっこよくて、そこそこ広くて、安くて、トヨタ品質の安心感も魅力的。これが売れないはずがありません。
考えてみれば、僕だって、車以外のものでは、同じような消費行動をしてるんですよね。ウォークマンを生み出したのは言わずも知れたSONYだけど、いざ自分が買うとなると、値段やスペックやデザインを見比べて、他社製品を買っちゃうなんて、まったく珍しいことではありません。洋服や食べ物、雑誌やテレビ番組だって何だって、ヒット商品が出たらすぐに後追い商品が出るのは当然なのです。しかも、ウィッシュ以上に露骨なコピー商品だって、いくらでもあるでしょう。
そう考えれば、車にだってコピー商品があっても当然な訳で、単純に商品としての価値を判断した結果「ウィッシュ」を選ぶっていうのは、ある意味、賢い消費者と言えるのかもしれません。
その一方、それぞれの分野にこだわりのある人は必ずいるもんで、HDDプレイヤーなら絶対「iPod」だったり、インスタントラーメンといえば「チキンラーメン」と決めている人もいるはずです(貧相な例えだなぁ)。
つまりそんな訳で、車好きな僕には、「ウィッシュ」を決して好きにはなれないのも当然だし、その反面、一般的にはバカ売れするのも当然なんでよすね。
それにしても、トヨタのミニバンって、よく売れますねぇ。ノア・ヴォクシーとアルファードでカテゴリトップを獲得し、「ウィシュ」でもまた然り。シエンタがコンパクトクラスの勝者となるのも確実です。
そして、その結果が、あの驚異的な利益額。その分、少しでも消費者に還元してよ、なんて言いたくもなりますが、そうしたら、トヨタ車の割安感がさらにUPして売上も急上昇!
うーん、トヨタのシェアが50%になるのも時間の問題かもしれませんなぁ。
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