「ワゴンR（4代目）」＆「スプラッシュ（初代）」のデザイン採点と販売台数予想
written on 2008/11/5
それまで、シルビアやCR-X、スカイラインにプレリュードといった、いわゆる「走る」車にしか興味のなかった僕が、まさに目から鱗が落ちるような衝撃を受けたのが、初代の「ワゴンR」。使いやすそうな道具感のあるデザインでありながら愛嬌もあり、車には「走る」以外の魅力もあるんだと、一気に価値観が変わってしまう程のインパクトを持っていました。
そんな「ワゴンR」も、ついに4代目が登場。究極のスペース追求はパレットに任せ、ウェッジシェイプのスポーティーなフォルムに変身です！
顔とお尻はあまり代わり映えがないけれど、横から見ると屋根とベルトラインが強く前傾し、サイドウインドウの上下幅はかなりの薄さ。「走り」とは異なるデザインで出発したはずの「ワゴンR」が、すっかり「走り」そうな車に成長しました。
とはいえ、4代目も、やっぱりどこから見ても「ワゴンR」。
近頃のスズキの軽は、MRワゴンにセルボと、かっこよくない上に先代の面影も全くないという困った車が続いていたけれど、屋台骨の「ワゴンR」はさすがに気合の入れ方が違います！ 今までのイメージをしっかりと受け継ぎながらも適度な進化を加え、スイフト、エスクード、SX4の世界戦略車と同様に、磨き込まれた丁寧なデザインとなりました。
この新型なら、かっこいい度は、65点！
先代よりも、20点のUPです！
・・・と、誉めて終わろうと思っていた「ワゴンR」なんですが、実は僕の中で、思わぬライバルが登場してしまったのです！
そのライバルとは、何を隠そう、同じスズキの「スプラッシュ」。ハンガリーから輸入される、世界戦略車第4弾です！
正直、去年の東京モーターショーで見掛けた時には、さほど印象には残らなかったんだけど、改めて日本で発表されたのを見ると、何だかいい感じの車じゃないですか。リヤランプがちょっと個性的な以外、特にこれといった特徴のないデザインなのに、一つ一つの面と線が程よい張りを持っていて、いかにも、時間を掛けて練り込まれた様子が伺えます。
かといって、変に上質さや、お洒落さを狙っている訳でもなく、あくまでカジュアルな実用車であるのが好印象。その上、インテリアも含めて、楽しいカラーバリエーションまで揃えられてしまったんだから完璧です！
当然ながら、かっこいい度は「ワゴンR」を上回る73点！
最近、気合の入り過ぎたデザインが多い中、そうそう、こういう小型車を待っていたんだよ！と、思わず膝を叩いてしまいました。
思えば、初代「ワゴンR」のデザインが大好きだったのって、かっこいいとか、ここのデザインが優れているからとか、そういうことじゃなかったんですよねぇ。気取らずガンガン使い倒せる雰囲気や、ちょっと変わった形だけれども、この車があれば、いろんな事ができそうだぞ、生活が楽しくなりそうだぞと想像を膨らますことのできるワクワク感に惹かれていたんです。
ところが、新型「ワゴンR」って、初代から着実に進化を重ねたデザインではあるんだけど、この姿にワクワク感を覚えるかというと、それはちょっと違うんじゃないかなっていう気がするのです。スポーティーになり、上質感を増したのと引き換えに、無機的で冷たいイメージが強まり、初代の持っていた、生活に彩りを添える楽しさを失ってしまったようなのです。
何でそんな気持ちになったのかといえば、それは「スプラッシュ」を見て、初代「ワゴンR」に出会った時の感覚を思い出してしまったから。ちょっとくらい欠点があるかもしれないけれど、肩肘張らないデザインの「スプラッシュ」に乗っていれば、細かいことは気にせずに、明るく楽しい毎日を過ごせるんじゃないかと感じたからなのです！
もちろん、「ワゴンR」と「スプラッシュ」ではサイズもコンセプトもデザインも全然違います。
だけれども、スポーティーで上質な新型「ワゴンR」よりも、明るいカジュアルさを持った「スプラッシュ」の方が、初代「ワゴンR」のワクワク感を正しく引き継いでいるんじゃないかと思うのです。
という訳で、初代「ワゴンR」と同じように車の楽しさを感じさせる「スプラッシュ」が登場したお陰で、新型「ワゴンR」の変化がちょっと寂しく感じるようになってしまった今日この頃なのでした！
さて、最後に、いつも外れてばかりの販売予想ですが、「ワゴンR」がスズキの目標通りの月18,000台！、「スプラッシュ」は月販目標の500台より少し多目の、月800台！ってところでどうでしょうか。輸入数をもっと柔軟に増やせるのなら、月2,000台くらいは売れるかもしれませんね！
それにしても、軽自動車以外のラインアップをどんどん充実させているスズキに対し、トヨタの下請けとして安作りの小型車しか作らせてもらえないダイハツは大丈夫なんでしょうか？ コンテの追加でムーヴの販売数を水増しして喜んでいる場合ではないと思うんだけどねぇ・・・。
この新型なら、かっこいい度は、65点！
先代よりも、20点のUPです！
・・・と、誉めて終わろうと思っていた「ワゴンR」なんですが、実は僕の中で、思わぬライバルが登場してしまったのです！
そのライバルとは、何を隠そう、同じスズキの「スプラッシュ」。ハンガリーから輸入される、世界戦略車第4弾です！
正直、去年の東京モーターショーで見掛けた時には、さほど印象には残らなかったんだけど、改めて日本で発表されたのを見ると、何だかいい感じの車じゃないですか。リヤランプがちょっと個性的な以外、特にこれといった特徴のないデザインなのに、一つ一つの面と線が程よい張りを持っていて、いかにも、時間を掛けて練り込まれた様子が伺えます。
かといって、変に上質さや、お洒落さを狙っている訳でもなく、あくまでカジュアルな実用車であるのが好印象。その上、インテリアも含めて、楽しいカラーバリエーションまで揃えられてしまったんだから完璧です！
当然ながら、かっこいい度は「ワゴンR」を上回る73点！
最近、気合の入り過ぎたデザインが多い中、そうそう、こういう小型車を待っていたんだよ！と、思わず膝を叩いてしまいました。
思えば、初代「ワゴンR」のデザインが大好きだったのって、かっこいいとか、ここのデザインが優れているからとか、そういうことじゃなかったんですよねぇ。気取らずガンガン使い倒せる雰囲気や、ちょっと変わった形だけれども、この車があれば、いろんな事ができそうだぞ、生活が楽しくなりそうだぞと想像を膨らますことのできるワクワク感に惹かれていたんです。
ところが、新型「ワゴンR」って、初代から着実に進化を重ねたデザインではあるんだけど、この姿にワクワク感を覚えるかというと、それはちょっと違うんじゃないかなっていう気がするのです。スポーティーになり、上質感を増したのと引き換えに、無機的で冷たいイメージが強まり、初代の持っていた、生活に彩りを添える楽しさを失ってしまったようなのです。
何でそんな気持ちになったのかといえば、それは「スプラッシュ」を見て、初代「ワゴンR」に出会った時の感覚を思い出してしまったから。ちょっとくらい欠点があるかもしれないけれど、肩肘張らないデザインの「スプラッシュ」に乗っていれば、細かいことは気にせずに、明るく楽しい毎日を過ごせるんじゃないかと感じたからなのです！
もちろん、「ワゴンR」と「スプラッシュ」ではサイズもコンセプトもデザインも全然違います。
だけれども、スポーティーで上質な新型「ワゴンR」よりも、明るいカジュアルさを持った「スプラッシュ」の方が、初代「ワゴンR」のワクワク感を正しく引き継いでいるんじゃないかと思うのです。
という訳で、初代「ワゴンR」と同じように車の楽しさを感じさせる「スプラッシュ」が登場したお陰で、新型「ワゴンR」の変化がちょっと寂しく感じるようになってしまった今日この頃なのでした！
さて、最後に、いつも外れてばかりの販売予想ですが、「ワゴンR」がスズキの目標通りの月18,000台！、「スプラッシュ」は月販目標の500台より少し多目の、月800台！ってところでどうでしょうか。輸入数をもっと柔軟に増やせるのなら、月2,000台くらいは売れるかもしれませんね！
それにしても、軽自動車以外のラインアップをどんどん充実させているスズキに対し、トヨタの下請けとして安作りの小型車しか作らせてもらえないダイハツは大丈夫なんでしょうか？ コンテの追加でムーヴの販売数を水増しして喜んでいる場合ではないと思うんだけどねぇ・・・。
この記事をシェアする
