「オデッセイ(3代目)」のデザイン採点と販売台数予想
written on 2003/11/4
何でも、モチーフは「黒豹」なんだそうで。
確かに、そう言われれば、そんな風に見えなくもない。でも、それ以上に「うなぎ」に見えてしまうのは、僕だけでしょうか?
それはともかく、ミニバンブームのパイオニア、「オデッセイ」の最新作は、とにかく低い全高が自慢の種。生産設備の事情で全高を下げた初代とは異なり、圧倒的な動力性能と、増殖したライバルとの差別化のために、立体駐車場に収まるほどになってしまいました。
それにしても、このスタイルは、もはやミニバンの範疇じゃあ、ありません。自らが生み出した流行の王道を突き進むワゴンRとは対照的に、初代のアイデンティティを否定するかのような、まるで違うスタイルへと大変身。ミニバンともワゴンともつかない、奇妙な車になりました。
それはともかく、ミニバンブームのパイオニア、「オデッセイ」の最新作は、とにかく低い全高が自慢の種。生産設備の事情で全高を下げた初代とは異なり、圧倒的な動力性能と、増殖したライバルとの差別化のために、立体駐車場に収まるほどになってしまいました。
それにしても、このスタイルは、もはやミニバンの範疇じゃあ、ありません。自らが生み出した流行の王道を突き進むワゴンRとは対照的に、初代のアイデンティティを否定するかのような、まるで違うスタイルへと大変身。ミニバンともワゴンともつかない、奇妙な車になりました。
そんな「オデッセイ」は、はたして、かっこいいのか、悪いのか。
第一印象は、もちろん、「やっちゃった!」。ライフも、かなり「やっちゃった」感がありますが、「オデッセイ」は期待が大きかっただけに、ショックもビッグ!
第一印象は、もちろん、「やっちゃった!」。ライフも、かなり「やっちゃった」感がありますが、「オデッセイ」は期待が大きかっただけに、ショックもビッグ!
もちろん、アクの強さはホンダも分かっていて、その異様な姿に馴染んでもらうために、かなり早くからメディアに登場させてきました。その甲斐あって、最近では「意外といいのかもなぁ」なんて印象に変わってきたのですが、騙されちゃあいけません。「オデッセイ」は、やっぱり、かっこ悪いのです!
ところで、僕が通っていた中学校の制服は学ランだったんだけど、どういう訳か、ちょっとお洒落なヤツらは、学ランの上着ではなく、体育用の「ジャージ」を着て通学していました。
ところで、僕が通っていた中学校の制服は学ランだったんだけど、どういう訳か、ちょっとお洒落なヤツらは、学ランの上着ではなく、体育用の「ジャージ」を着て通学していました。
当然、これを最初に見た時は、「変なの」と思いました。ところが、ジャージ派の勢力が強まってくると、学ランの上下を、きちんと着ているなんてダサいことで、ジャージの方が断然かっこいいと思うようになってきたのです!
今になって思うと、ジャージがかっこいいはずがありません。でも、周りにジャージが溢れ、見慣れるにつれて、感覚が麻痺してきちゃうんですよね。
僕は、「オデッセイ」にも、これと同じような雰囲気を感じるのです。最初は「変」だと思っても、メディアが斬新だとはしゃぎ立て、目にする機会が増えるにつれ、「かっこいい」と勘違いしてしまいそうなのです。
さて、そんなジャージも冬の寒さには敵いません。本格的な冬が訪れると、今度は、裏地に龍やら虎だのの刺繍が入った学ランが活躍を始めます。これも、常識的には、かっこいい訳がないのですが、不思議なことに、かっこよく見えてきちゃうんですよね、中学生には。
それは何故かと言えば、良くないものや、悪いことへの憧れのせい。いけないことをするのが、かっこよく見える年頃なのです。
僕は、3代目「オデッセイ」にも、これと同じような雰囲気を感じるのです。子供じゃなくても、異様な迫力のあるフロントマスクが生み出す「悪」のイメージに惹かれる人って、結構いると思うのです。
冷静になって見てみると、新型「オデッセイ」のデザインは、決してバランスがいいとは言えないし、洗練されている訳でもありません。その上、史上最「悪」とも言えるフロントマスクが付いているんですから、薄気味悪い迫力は100点満点! 初代「オデッセイ」のイメージキャラクターだった、アダムスファミリーに似合うのは、むしろ、この3代目です。だけど、その迫力は、怖いもの見たさや、グロテスクな「悪」の魅力に満ち溢れているとも言えるのです!
そんな訳で、この迫力が好きな人にとって、「オデッセイ」は、まさにうってつけ。そうでない人も、うっかりすると「悪」の力に惹き込まれてしまいそうなほどの力を持っています。
今になって思うと、ジャージがかっこいいはずがありません。でも、周りにジャージが溢れ、見慣れるにつれて、感覚が麻痺してきちゃうんですよね。
僕は、「オデッセイ」にも、これと同じような雰囲気を感じるのです。最初は「変」だと思っても、メディアが斬新だとはしゃぎ立て、目にする機会が増えるにつれ、「かっこいい」と勘違いしてしまいそうなのです。
さて、そんなジャージも冬の寒さには敵いません。本格的な冬が訪れると、今度は、裏地に龍やら虎だのの刺繍が入った学ランが活躍を始めます。これも、常識的には、かっこいい訳がないのですが、不思議なことに、かっこよく見えてきちゃうんですよね、中学生には。
それは何故かと言えば、良くないものや、悪いことへの憧れのせい。いけないことをするのが、かっこよく見える年頃なのです。
僕は、3代目「オデッセイ」にも、これと同じような雰囲気を感じるのです。子供じゃなくても、異様な迫力のあるフロントマスクが生み出す「悪」のイメージに惹かれる人って、結構いると思うのです。
冷静になって見てみると、新型「オデッセイ」のデザインは、決してバランスがいいとは言えないし、洗練されている訳でもありません。その上、史上最「悪」とも言えるフロントマスクが付いているんですから、薄気味悪い迫力は100点満点! 初代「オデッセイ」のイメージキャラクターだった、アダムスファミリーに似合うのは、むしろ、この3代目です。だけど、その迫力は、怖いもの見たさや、グロテスクな「悪」の魅力に満ち溢れているとも言えるのです!
そんな訳で、この迫力が好きな人にとって、「オデッセイ」は、まさにうってつけ。そうでない人も、うっかりすると「悪」の力に惹き込まれてしまいそうなほどの力を持っています。
でも、だからこそ、僕は勇気を持って「かっこ悪い」と言い切っておくのです! 1年後には「悪」の魅力に負けているかもしれないけれど、とにかく今は「かっこ悪い!」と言っておくのです!
ってなことで、悪のかっこいい度なら80点の「オデッセイ」。正義のかっこいい度は、30点!とします。
さてさて、販売台数予想ですが、メーカー目標は月5,000台と、ほどほどの数字。ミニバンとしては、そう無理な目標ではありません。
ただし、このデザイン、お父さんや、若者の受けはいいかもしれないけれど、かなりの確率で、奥さんや子供たちには拒絶されるはず。まぁ、マイナーチェンジ後のステップワゴンや、ヴォクシーの売れ行きを見ると、悪顔も人気のようだけど、「オデッセイ」は、ちょっと悪過ぎ。
いつも予想台数が低過ぎると知りつつも、懲りずに月4,000台としておきます。
それにしても、ホンダのミニバンって、ステップワゴン、ストリームに、オデッセイと、すっかり悪顔揃いになってしまいました。ストリームは別としても、「オデッセイ」とステップワゴンには、初代モデルの持つ、「家族で楽しく」的な雰囲気を忘れずにいて欲しいなぁ、なんて思う僕は、すでに老け込んでいるんでしょうかね?
この記事をシェアする