「モビリオ(初代)」のデザイン採点と販売台数予想
written on 2002/1/2
ホンダのHPでは、市販予定車としてずいぶん前から細かく紹介されてた「モビリオ」が、ついに発売されました。
デザインモチーフはヨーロッパのお洒落な路面電車。実際、そのイメージは上手く表現されていて、従来の自動車とはちょっと違った雰囲気になっています。
外観の特徴は、脱自動車デザインを目指した大きなガラスエリアと四角いボディ。第一印象は「都会的で、なかなかスタイリッシュ。これも売れるんだろうなぁ」と言ったところ。
でも、何度か写真を眺めているうちに、だんだん印象が変わってきてしまいました。確かに都会的で洗練されてはいるんだけど、あまりにもクリーンなため、冷たくて無機質な感じに思えてきたのです。
「ファミリーカー」とうよりも「シティコミューター」と言ったらいいんでしょうか、中に家族が乗っている光景じゃなくて、幼稚園の送迎用や街中をスイスイと走り回る超小型バスとか、誰でも自由に使える共同利用の自動車として使われる方が似合うような気がしてきたのです。
いずれにしても個人の持ち物じゃなくって、公共の乗り物のイメージ。
まぁ、デザインモチーフが路面電車なんだから「公共の乗り物」な感じになるのも当然のこと。電気自動車だったり、タイヤが見えないようなカバーでも付けたりしたら、もっとイメージに合うんですけどね。
さらに、床が低くてキャビンは四角くて広いが故に、「商用車としてもいいんじゃないか」とも思ってしまいます。シンプルでクリーンなデザインは商用車にもぴったり。特に白のボディカラーなら完璧です。
ついでに3列目のシートは取っちゃって、2列目を簡易ベンチシートにしたら、もう立派な商用車(商用車だからといって、シートを簡素化するのには反対ですが・・・)。いっそのこと2列目シートも取っちゃえば、なかなか使い勝手のいい車になるんじゃないでしょうか?(FFだから本気で重量物を積もうとしたらトラクション不足になるだろうけどね)。
日本のミニバンは商用1BOXの室内の広さを利用して、多人数乗車を可能にしたものが始まり。これが、段々と立派になり、エスティマ・オデッセイのキーポイントを経て、現在主流の乗用FFミニバンに辿り付きました。
「モビリオ」はこれとは逆で、多人数乗車のために室内の広さを追求した結果、商用車にも最適なパッケージングになってしまったのです。しかも路面電車をテーマにしたデザインは無機質でシンプル。これも装飾を省いた商用車っぽさを加速する原因でしょう。
もっとも、初代ステップワゴンの発売時にも、あまりにシンプルなデザインのため「まるで商用車」って意見はありました。「花屋さんが使ったりしたら似合うだろう」なんて記事も目にしました。ところが、実際はファミリーカーとして人気を集め、商用利用はそれほど目立ってはいません。
だから、「モビリオ」がファミリーカーとして人気者になる可能性は十分にあります。でも僕は、「モビリオ」はちょっと無機質すぎると感じるのです。
オデッセイやストリームの「スポーティなミニバン」ってイメージは一般受けするし、初代ステップワゴンはもっと親しみやすさがあったと思います。「モビリオ」が個人ユーザーに受け入れられるかどうかは、「都会的な洗練」とトレードオフになった「公共性や商用車っぽさにも通じる無機質さ」をどう捉えるかにかかっているんじゃないでしょうか?
で、「モビリオ」のかっこいい度ですが、「ファミリーカー」として捉えると親しみやすさが足りなくて40点。でも「シティコミューター」として見たら、クリーンな感じが好印象で70点。
まぁ、ここは従来の自動車とは違う「シティコミューター」なんだと判断して70点!と、したいところですが、その未来感覚が「ちょっと昔に夢見た未来の車」的なレトロ未来センスな気がするんで、10点減点。計60点!です。
蛇足ですが、「モビリオ」を2列シートのハッチバックだとして、全長を切り詰めてみると、初代ミニカトッポ風でなかなかキュート。ファミリーカーじゃなくなっちゃうけど、これはこれで可愛いんじゃないでしょうか。まぁ、フィットの室内があれだけ広いとなると、キャラクターを分けるためには3列シートにせざるを得ないんでしょうけどね。
さて、販売台数予想ですが、月販目標は5,000台。ホンダのミニバンとしては控えめな数字ですが、例の無機質さは、やはり一般的には受け入れられづらいと思います。僕は月2,000台程度になるんじゃないかと予想しますが、どうなるでしょうか?
「モビリオ」はこれとは逆で、多人数乗車のために室内の広さを追求した結果、商用車にも最適なパッケージングになってしまったのです。しかも路面電車をテーマにしたデザインは無機質でシンプル。これも装飾を省いた商用車っぽさを加速する原因でしょう。
もっとも、初代ステップワゴンの発売時にも、あまりにシンプルなデザインのため「まるで商用車」って意見はありました。「花屋さんが使ったりしたら似合うだろう」なんて記事も目にしました。ところが、実際はファミリーカーとして人気を集め、商用利用はそれほど目立ってはいません。
だから、「モビリオ」がファミリーカーとして人気者になる可能性は十分にあります。でも僕は、「モビリオ」はちょっと無機質すぎると感じるのです。
オデッセイやストリームの「スポーティなミニバン」ってイメージは一般受けするし、初代ステップワゴンはもっと親しみやすさがあったと思います。「モビリオ」が個人ユーザーに受け入れられるかどうかは、「都会的な洗練」とトレードオフになった「公共性や商用車っぽさにも通じる無機質さ」をどう捉えるかにかかっているんじゃないでしょうか?
で、「モビリオ」のかっこいい度ですが、「ファミリーカー」として捉えると親しみやすさが足りなくて40点。でも「シティコミューター」として見たら、クリーンな感じが好印象で70点。
まぁ、ここは従来の自動車とは違う「シティコミューター」なんだと判断して70点!と、したいところですが、その未来感覚が「ちょっと昔に夢見た未来の車」的なレトロ未来センスな気がするんで、10点減点。計60点!です。
蛇足ですが、「モビリオ」を2列シートのハッチバックだとして、全長を切り詰めてみると、初代ミニカトッポ風でなかなかキュート。ファミリーカーじゃなくなっちゃうけど、これはこれで可愛いんじゃないでしょうか。まぁ、フィットの室内があれだけ広いとなると、キャラクターを分けるためには3列シートにせざるを得ないんでしょうけどね。
さて、販売台数予想ですが、月販目標は5,000台。ホンダのミニバンとしては控えめな数字ですが、例の無機質さは、やはり一般的には受け入れられづらいと思います。僕は月2,000台程度になるんじゃないかと予想しますが、どうなるでしょうか?
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