「ノア(初代)」のデザイン採点と販売台数予想
written on 2001/12/5
トヨタから、新型ノアが発売されました。
この車、どこからどう見ても、打倒ステップワゴンの意欲に溢れてます。レガシィに勝てないカルディナが、2代目で商用モデルを廃止し乗用車イメージを強調した時と同様、ノアも商用モデルを切り捨て、純粋なFF乗用ミニバンとしてステップワゴンに真っ向から立ち向かうことになりました。
ウエストラインを高くし、フェンダーを張り出させて、下半身のボリューム感と力強さを強調したっていう全体的なイメージは、イプサムにも通じるもの。キャラクターラインやパネルの折り目が入り乱れて、少々ごちゃごちゃした感じはするけれども、トヨタらしく高級感があるし、それなりに新しさもあって、まずまず無難にまとまってます。
ただ、イプサムも含めて、この「下半身のボリューム感」ってのが、ちょっとした弊害を生んでいます。
それは何かと言えば、ボリューム感を出すためにフロントバンパーの上下幅がかなり厚くなり、ヘッドライトが高い位置に押し上げられてしまっていること。僕は、2世代ほど前の某ハッチバック車に乗っているのですが、ミニバンのライトって眩しいんですよね。
2階建てバスのようなデリカ・スペースギアは別格としても、最近のミニバンブームのお陰でライトの位置が高い車が多いのは困りもの。僕みたいに普通の車高の車に乗っていると、対向車のライトも、ルームミラーに映る後ろの車のライトにしても、眩しい思いをすることが非常に多いのです(背の高い車の後ろを走ると、前方が見えないって問題もあるけど・・・)。
エスティマも2代目で極端な吊り目ライトになって、眩しさが200%アップしたけど、最近のトヨタはデザイン優先で、眩しさ問題にはまるで無関心(※エスティマは光軸の設定にも問題あり)。
試しにイプサム・ノアの最大のライバルである、オデッセイ・ステップワゴンとライトの位置を比べてみると、トヨタ車の高さは一目瞭然。対して、最近のホンダ車はライトの位置を下げるためのデザインに積極的な感じがします。
オデッセイはライト位置自体が低めなことに加え、下のバンパーに食い込ませるようにして、ライトの大きさを確保しながら、さらに位置を下げています。ステップワゴンはボンネットに「おでこ」を設けて、ライトを極力低い位置に置くようにしています。
オデッセイを初めて見た時は、ただ単にかっこつけただけのライトだと思ったし、ステップワゴンのおでこは変だなぁと感じたけど、「これは、もしかしてライトの位置を下げるためのデザインなのでは?」と考え始めると、俄然、このデザインが合理的で、かっこいいものに見えてきたのです。
ところが、イプサムはまだしもノアともなると、ライトの位置が小さな子供の目の高さくらいになってしまいます(ノアの広告を見れば、よく分かります)。子供から見たら、信号待ちで一番先頭に停まっている場合や(僕は、被視認性確保のため、平坦路では基本的に信号待ちでライトを消す必要はないと考えています)、細い路地をこちらに向ってくる時など、非常に眩しいはず。場合によっては、眩しさで視界を奪う恐れもあり、対歩行者安全性の面でも疑問を感じます。
もちろん、さらに小さい子供にとってはステップワゴンのライトの方が眩しいこともあるだろうけど、ライトは極力低い位置にデザインする方が正しい考え方だと思うのです。ましてや、ノアはファミリー志向の強い車。車に乗ってる家族の安全だけじゃなくて、車の外にいる家族にも優しくてこそ、真のファミリーカーなのではないでしょうか?
まぁ、何にしても、僕にとってライトは低いに超したことはありません。その意味でノアは失格なのです。
オデッセイはライト位置自体が低めなことに加え、下のバンパーに食い込ませるようにして、ライトの大きさを確保しながら、さらに位置を下げています。ステップワゴンはボンネットに「おでこ」を設けて、ライトを極力低い位置に置くようにしています。
オデッセイを初めて見た時は、ただ単にかっこつけただけのライトだと思ったし、ステップワゴンのおでこは変だなぁと感じたけど、「これは、もしかしてライトの位置を下げるためのデザインなのでは?」と考え始めると、俄然、このデザインが合理的で、かっこいいものに見えてきたのです。
ところが、イプサムはまだしもノアともなると、ライトの位置が小さな子供の目の高さくらいになってしまいます(ノアの広告を見れば、よく分かります)。子供から見たら、信号待ちで一番先頭に停まっている場合や(僕は、被視認性確保のため、平坦路では基本的に信号待ちでライトを消す必要はないと考えています)、細い路地をこちらに向ってくる時など、非常に眩しいはず。場合によっては、眩しさで視界を奪う恐れもあり、対歩行者安全性の面でも疑問を感じます。
もちろん、さらに小さい子供にとってはステップワゴンのライトの方が眩しいこともあるだろうけど、ライトは極力低い位置にデザインする方が正しい考え方だと思うのです。ましてや、ノアはファミリー志向の強い車。車に乗ってる家族の安全だけじゃなくて、車の外にいる家族にも優しくてこそ、真のファミリーカーなのではないでしょうか?
まぁ、何にしても、僕にとってライトは低いに超したことはありません。その意味でノアは失格なのです。
そんなことは、かっこよさとは無関係に思えるでしょうが、男の人ってのは「うんちく」好き。「このデザインにはこんな理由があるんだ」なんてのに魅力を感じてしまうのです。だから、何のポリシーもなさげなノアのライトは、ちっともかっこよくありません!
で、結論。
ノアのかっこいい度は、まぁまぁ無難の65点。
でも、ライトの高さで20点減点。計45点!です。
さて、販売台数予想ですが、トヨタの目標台数はノアと兄弟車のヴォクシー合わせて月10,000台(トヨタ、また「ヴォ」とか使ってるなぁ。「VOXY」だから、正しい発音だけどね)。ステップワゴンの販売実績にきっちり目標を合わせてます。
トヨタとしては何が何でもステップワゴンには負けたくないだろうから、必死に売り込むだろうし、トヨタの販売力をもってすれば、実際それぐらいは売れるでしょう。
僕の予想も目標通りの10,000台としておきます。(エスティマの販売数は落ちるかもね)
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