「アルト ラパン(初代)」のデザイン採点と販売台数予想
written on 2002/2/1 (2002/8/3 誤字訂正)
唐突ですが、「アルト ラパン」、実は結構気に入っています。
でも、第一印象はあんまりよくなかったのです。東京モーターショーに出ていた「ラパン」は、お洒落で、かわいい雑貨風の車。てっきり、このイメージのまま登場すると期待していたのですが、実車は意外にも道具っぽい雰囲気。正直なところ、「いざ発売したら普通の車になっちゃったんだ」とがっかりしたのでした。
ところが、よくよく写真を眺めてみると、シンプルでありながら個性的で、なかなか味があるんですよね。
デザインモチーフは、親しみやすく生活感のある、家電・家具・雑貨など。
モーターショーでは、このうち「雑貨」感覚を強調していましたが、実車は、ちょっとレトロな「家電」風で、親しみやすく使いやすい生活道具のイメージ。最近の車は、スピード感や高質感を表現するデザインが主流だけど、昔の車は「ラパン」のように、もっと道具っぽかった気がします。
かといって、「サンバーディアス クラシック」から始まったレトロ軽のような、あからさまなレトロデザインって訳ではありません。
例えるなら、車としてのかっこよさを追求するのはやめて、シンプルなボディに、ライトやバンパーとかの必要なものを必要な場所にペタペタと貼り付けたら出来あがったデザインって感じ。「スピード感を出す」とか、「豊かな面の張りで、高質感を」「お洒落でスタイリッシュに」といった、最近の流行を放棄していることが、そんな考えのなかった昔の車のイメージと重なるのでしょう。
つまり、メッキとか、ライトの形とかのディテールでレトロを表現したのではなく、車をかっこよくすることに気合を入れていないのが、結果としてレトロに見せているのです。(ライトには最新のパーツを使用するなど、細部を見れば特にレトロという訳ではありません。)
そして、この気合の抜き具合が、決しておしゃれではないけれど、和み系の親しみやすい生活道具感となっているのです。
と言っても、適当にデザインしたってことではなくて、最新のエッセンスを採り入れながらも、新しくならないように、かっこよくなりすぎないようにと、気を使って丁寧にデザインしている感じですね。
という訳で、基本的にはシンプルなんだけど、洗練されていない(ように見える)微妙なバランスの悪さとかが、いい味を出しています。
eKワゴンもシンプルだけど、あっちのシンプルさは自動車として非常にまっとうなもの。遊び心は感じられません。ネイキッドも道具感は満点だけど、道具っぽさを強調しすぎて、少々マニアック。モビリオも自動車としてのデザイン手法を放棄しましたが、未来感と引き換えに、無機質感が強すぎます。
その点、「ラパン」の「シンプルさ」「道具っぽさ」「脱自動車デザイン度」は程よい感じ。まさに、生活等身大の親しみやすさがあります。
そんな訳で、一見、どうってことのないこの車が、結構気に入ってしまっているのです。
まぁ、難点を言うとしたら、リアのハッチゲートを先代ミニみたいな、窓から下だけが開くトランク式にして欲しかったこと。実用性は劣っても、その方がおしりの膨らみが生きたと思います。(2代目トゥデイがデビュー時にこれをやったものの、不評の為マイナーチェンジで通常のハッチゲートに戻した過去があるんで、無理なんだろうなぁ。)
あとは、メタリックやパール系中心のボディカラーを改めて、ソリッドカラーを増やして欲しいです。これからの小型車は、ソリッドカラーの設定が売れるポイントだと思うのですが・・・。
ところで、モーターショーの「ラパン」は、いかにも女の子向けの車だったけど、これなら男の人でも大丈夫。と、いうよりも、道具っぽさが強くなったんで、男の人の方が気に入る可能性が高いと思います。
それと、シンプルなデザインを生かして、色々なアレンジもできそう。ミニのように、いかにも後付けっぽいオーバーフェンダーを装着して車高を落としたボーイズレーサー風とか、逆に車高を上げてキャンバストップを採用した、パンダのようなカジュアルなアウトドア風なんてのも似合うんじゃないかと思います。
で、「ラパン」のかっこいい度ですが、はっきり言えば、かっこよくも、おしゃれでもありません。
でも、そのかっこよくない加減と、気合の抜け具合が、かっこいいので、思い切って80点!としておきます。
さてさて、「ラパン」の販売目標は月5,000台。ちなみに、「MRワゴン」は月10,000台。でも、個人的には「ラパン」の方が売れると思うのですが・・・。
ってことで、「ラパン」の販売予想は、期待も込めて月7,000台としておきます(「MRワゴン」は月6,000台程度かな)。
その点、「ラパン」の「シンプルさ」「道具っぽさ」「脱自動車デザイン度」は程よい感じ。まさに、生活等身大の親しみやすさがあります。
そんな訳で、一見、どうってことのないこの車が、結構気に入ってしまっているのです。
まぁ、難点を言うとしたら、リアのハッチゲートを先代ミニみたいな、窓から下だけが開くトランク式にして欲しかったこと。実用性は劣っても、その方がおしりの膨らみが生きたと思います。(2代目トゥデイがデビュー時にこれをやったものの、不評の為マイナーチェンジで通常のハッチゲートに戻した過去があるんで、無理なんだろうなぁ。)
あとは、メタリックやパール系中心のボディカラーを改めて、ソリッドカラーを増やして欲しいです。これからの小型車は、ソリッドカラーの設定が売れるポイントだと思うのですが・・・。
ところで、モーターショーの「ラパン」は、いかにも女の子向けの車だったけど、これなら男の人でも大丈夫。と、いうよりも、道具っぽさが強くなったんで、男の人の方が気に入る可能性が高いと思います。
それと、シンプルなデザインを生かして、色々なアレンジもできそう。ミニのように、いかにも後付けっぽいオーバーフェンダーを装着して車高を落としたボーイズレーサー風とか、逆に車高を上げてキャンバストップを採用した、パンダのようなカジュアルなアウトドア風なんてのも似合うんじゃないかと思います。
で、「ラパン」のかっこいい度ですが、はっきり言えば、かっこよくも、おしゃれでもありません。
でも、そのかっこよくない加減と、気合の抜け具合が、かっこいいので、思い切って80点!としておきます。
さてさて、「ラパン」の販売目標は月5,000台。ちなみに、「MRワゴン」は月10,000台。でも、個人的には「ラパン」の方が売れると思うのですが・・・。
ってことで、「ラパン」の販売予想は、期待も込めて月7,000台としておきます(「MRワゴン」は月6,000台程度かな)。
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