「スカイラインクーペ(11代目)」の販売台数予想結果
written on 2004/6/8
「スカイラインクーペ」の発売は2003年の1月。本来なら3月には予想結果発表のはずだったんだけど、クーペ単体での登録台数資料がなくて、すっかりノビノビになっておりました。
僕の持っている資料では、セダン・クーペを合わせた「スカイライン」ブランド全体での登録台数しか分からないんですよね。日産にも問い合わせしてみたんですが、「スカイラインクーペの登録台数を・・・」ってお願いしたのに、結局、セダン・クーペの合計台数しか教えてもらえませんでした。
そんな訳で、もう諦めていたんですが、某八重洲出版driver誌で、まずまず近いところの資料を発見! ただし、発売の2ヶ月後となる2003年3月から8月、それと1ヶ月開いた10月から2004年3月っていう変則的な12か月分。発売直後の2月が抜けてはいるけれど、その代わり車が圧倒的に売れる3月が2回入ってるんで、結果的には本来の12ヶ月分よりちょっと多めなのかなぁって感じです。
ってことで、発売の翌々月、2003年3月から8月、2003年10月から2004年3月の平均新車登録台数は・・・
月484台でした!
毎度のごとく、僕の予想の月400台は上回りましたが、3月が2回あるんで、まずまずの結果じゃあないでしょうか(?)。
だけど、予想台数が実際より低かった人間の言うセリフじゃないとは思いつつも、発売当時の盛り上がりから思うと、この台数ではちょっと物足りない気がします。どの自動車メディアも「待っていました!」的な大絶賛状態でしたからねぇ。
しかし、それより何より、デビュー以降の話題性の無さは、ちょっと残念。発売直後こそ、どこの自動車雑誌もトップニュースの扱いだったのに、最近は記事を見かけることもありません。こうしたメディアへの露出の少なさも、もう一つ販売台数の伸びない原因なんじゃあないでしょうか。
まぁ、さしたる追加グレードの発表もないし、ライバル車の登場もないしで、話題に上がる機会がないのは事実なんですが、これって良くない傾向ですよね。
よく言われることだけど、スポーツカーが魅力を保ち続けるには、絶え間ない改良が必要だし、それによって定期的にメディアに登場して存在感を維持する必要があるんです。それは、ポルシェやNSXを見ればよく分かることだし、同じ日産内でも、先代をほったらかしにしていた反省からか、Zには毎年必ず話題性のあるグレード追加を続けています。
「スカイラインクーペ」はスポーツカーじゃないって言っちゃえばそれまでなんだけど、イメージリーダーとなる「夢」系の車が存在感を失ってはいけません。
そろそろ、より豪華なグレードの追加や、せめて新色の発表なんかで、輝きを維持していって欲しいですね。
この記事をシェアする