「ザッツ(初代)」のデザイン採点と販売台数予想
written on 2002/2/22
今回のお題は、ホンダの新型軽自動車「ザッツ」です。
キャッチコピーは「気どらず、飾らず、さりげない乗りモノ」。 コンセプトはラパンと重なりますが、ラパンが肩の力を抜いた親しみやすい生活道具路線なのに対し、「ザッツ」はきっちりとデザインされた、お洒落な輸入雑貨風。「気取らず、飾らず、さりげない」けど、「高品質で、センス良く」って感じです。特に白のボディーカラーだと、AppleのiBookを連想させて、なかなかクールな印象。
まぁ、ホンダの売りは都会的センスだし、レトロ軽ブームの波にも乗らなかったメーカーだから、道具感の表現方法がクールな方向に行くのは当然のこと。
でも、何だかあんまり面白くないし、インパクトにも欠けるんですよね。マックス、MRワゴン、ラパンと個性的な軽自動車が続々と登場した今、「ザッツ」はワゴンRから始まった軽ミニバンのデザインバリエーションの一つとしか感じられないのです。ライフは男性受けが今一つだから、「外装を変えたのも作ってみました」って程度の車に見えるんですよね。
他のメーカーが、主流の軽ミニバンとは違うアプローチで攻めて来たのに、「ザッツ」だけが、あいかわらずミニバンの枠の中で登場したのも新鮮さに欠ける原因でしょう。
だから、高品質で知的にセンス良くまとめているのは分かるんだけど、デザインを評価するほどの興味はありませんでした。(同じコンセプトでトゥデイの後継車を作ったほうが面白かったかもね)
ところが、ホンダ自身インパクト不足を感じていたのか、「ザッツ」には、とんでもない秘密兵器があったのです。
それは「ポップカラー・コンポーネント」と呼ばれるツートン(ツートーン)カラー!
前後バンパー・サイドシル・ドアハンドルをカラフルに塗っちゃいました。これはインパクト抜群です!
でも、・・・これってかっこいいのかなぁ?
僕のセンスが半分おじさんに足を突っ込んでいるせいかもしれないけれど、違和感がありすぎて、さすがにちょっと引いてしまいます。
なんで、違和感を感じるのかっていえば、デザインとカラーが合っていないから。
このツートンカラー、残念ながら、開発当初から想定していたものじゃなくって、デザイン決定後に思い付いたもののように見えてしまいます。本来ツートンには向いていないデザインを、無理やり2色にしちゃった感じ。これをやりたいなら、デザイン決定の段階から、もっと考慮して欲しかったです(特にリアバンパー!)。
例えば、iMacもデビュー当初、セミスケルトンの白とブルーというツートンカラーで話題を呼んだけど、あれはデザインとカラー(素材も含めて)とがお互いを引き立て合ったグッドデザインでした。従来の四角い形のままツートンにしても、あの形で不透明な乳白色だったとしても、あんなには注目を集めなかったでしょう。
iMacは、ツートンカラーを生かすデザインがあり、あのデザインに似合うツートンカラーだったからこそ、かっこよかったのです。
しかしながら、「ザッツ」は、ツートンカラーを生かすデザインには見えないし、デザインにツートンカラーが似合っているとも思えません。iMacのような、デザインとカラーとの一体感っていうものがないんですよね。ツートンカラーの設定を前提にデザインしていたら、同じコンセプトでも、もう少し違う形になっていたんじゃないでしょうか。
まぁ、人とは違うことをやりたいっていうホンダの「ひねくれ根性」は好きだし、ポップなツートンカラーっていうコンセプトも面白いと思います。こんな風にカラーリングで遊べるのも、コンパクトカーならではの利点です(クラウンとかで、これをやったら大笑いでしょう)。
ただ、デザインがカラーリングを生かせていないのが、非常に残念。モデルチェンジの際には、是非ツートンカラーに似合ったデザインにしてもらいたいです。(次期モデルの発売はないだろうし、ツートンもマイナーチェンジで消えちゃうんだろうけどね・・・)
で、「ザッツ」のかっこいい度ですが、最初に書いたように、基本的には、あんまり評価しようっていう興味の沸かないデザインなんですよね。
良くもなければ悪くもなくって感じで、まぁ、60点!ですね。
ただし、「ポップカラー・コンポーネント」に限って言えば、無情にも10点!
でも、発売した勇気に敬意を表して20点プラス。計30点!としておきます。
さて、「ザッツ」の販売目標は月6,000台ですが、3,000台くらい売れれば上出来じゃないかと思うのですが、ちょっと予想が低すぎるでしょうか? ま、絶好調のホンダですから、実際は結構売れるんでしょうけどね。
iMacは、ツートンカラーを生かすデザインがあり、あのデザインに似合うツートンカラーだったからこそ、かっこよかったのです。
しかしながら、「ザッツ」は、ツートンカラーを生かすデザインには見えないし、デザインにツートンカラーが似合っているとも思えません。iMacのような、デザインとカラーとの一体感っていうものがないんですよね。ツートンカラーの設定を前提にデザインしていたら、同じコンセプトでも、もう少し違う形になっていたんじゃないでしょうか。
まぁ、人とは違うことをやりたいっていうホンダの「ひねくれ根性」は好きだし、ポップなツートンカラーっていうコンセプトも面白いと思います。こんな風にカラーリングで遊べるのも、コンパクトカーならではの利点です(クラウンとかで、これをやったら大笑いでしょう)。
ただ、デザインがカラーリングを生かせていないのが、非常に残念。モデルチェンジの際には、是非ツートンカラーに似合ったデザインにしてもらいたいです。(次期モデルの発売はないだろうし、ツートンもマイナーチェンジで消えちゃうんだろうけどね・・・)
で、「ザッツ」のかっこいい度ですが、最初に書いたように、基本的には、あんまり評価しようっていう興味の沸かないデザインなんですよね。
良くもなければ悪くもなくって感じで、まぁ、60点!ですね。
ただし、「ポップカラー・コンポーネント」に限って言えば、無情にも10点!
でも、発売した勇気に敬意を表して20点プラス。計30点!としておきます。
さて、「ザッツ」の販売目標は月6,000台ですが、3,000台くらい売れれば上出来じゃないかと思うのですが、ちょっと予想が低すぎるでしょうか? ま、絶好調のホンダですから、実際は結構売れるんでしょうけどね。
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