「プリウス(2代目)」の販売台数予想結果


written on 2004/11/3


失礼を承知で言っちゃいますが、正直なところ、今までのトヨタって、「好きな車を1台あげるよ」と言われても、特に欲しい車が思い浮かばないようなメーカーでした。

しかしです、この2代目「プリウス」だけは、是非下さい、いやいや、自分で買ってでも欲しいと思う程、気に入っています。

それは、何よりも、あのデザインのお陰。いかに進歩したハイブリッドシステムであったとしても、初代と同じデザインだったら、決して積極的に欲しいと思わせる程の魅力はなかったはずです。

そして、僕と同じように思った人も多かったのか、2代目「プリウス」の販売は絶好調。何だか凄いことになっています!



そんな訳で、2003年9月に発売された「プリウス」。

発売の翌月、2003年10月から2004年9月の平均新車登録台数は・・・


月4,857台でした!


月販1万台を超える車も珍しくないミニバンやコンパクトカーと比べると、大した数には思えませんが、実はこの台数、プレミオ・アリオン・マーク2等を抑え、何と、トヨタのセダンとしてはカローラ・クラウンに次ぐ、第3位の販売数!

しかも、カローラの場合、一般的に発表されているのは、フィールダーやスパシオまでを含んだ台数なので、純粋にカローラセダンだけと比較したら、恐らく「プリウス」の方が売れているのです!(正確な資料がなくてすいません。)

つまり、「プリウス」はトヨタセダンの中心的存在にまで急成長。もはや、ハイブリッドは特別な存在ではなくなってしまったのです!

勝てば官軍的な姿勢や、車から「走り」という根本的な部分を奪い去ろうとしているかのような開発方針には、多少の嫌悪感さえ抱いてしまっている僕ですが、こういう実績を見せ付けられると、さすがトヨタと言わざるを得ません。

恐らく、トヨタ以外には「プリウス」を作ることは出来なかったでしょうからね・・・。



ちなみに、僕の予想は月4,500台だったんで、販売実績はこれを上回り、メーカー目標の5,000台にあと一歩という結果でした。

ただし、アメリカでの予想以上の売れ行きのせいで、結構輸出に回されちゃったと思うんで、生産さえ追いついていれば、もう少し売れたんじゃないでしょうか。そうでなければ、今でも1ヶ月程度の納車待ちがあるのに、メーカー目標に届かなかったなんて、おかしいですからね。

とにかく、強気な販売目標を掲げ、それをきっちり達成し、ハイブリッドの本格普及を現実のものとしたトヨタには脱帽です。この調子で行けば、5年後には相当数のハイブリッドカーが世界中を走り回っていることでしょうね。

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