「フーガ(初代)」&「レジェンド(4代目)」の販売台数予想結果
written on 2005/12/27
日産とホンダから、ほぼ同時に発売された、Lクラスセダンの「フーガ」と「レジェンド」。共に300馬力を超えるパワーを誇る車ですが、話題性はそれ程でもないようで、意外と静かな争いを繰り広げています。あんまり馬力競争を煽っちゃいけないっていう業界の自主規制もあるんでしょうね。
という訳で、販売結果も静かにそっと見てみましょう。
「フーガ」「レジェンド」の発売は2004年10月。
「フーガ」が月3,500台に、「レジェンド」が月300台という僕の予想に対して、発売の翌月、2004年11月から2005年10月の平均新車登録台数は・・・
「フーガ」、月2,771台、「レジェンド」、月480台でした!
うわっ、どっちも大ハズレですねぇ。
思ったよりも売れなかった「フーガ」に、思ったよりは売れた「レジェンド」と、ハズシ方は正反対だけど、大ハズレに違いはありません! ただ、「レジェンド」が売れたとはいっても、売れなかった「フーガ」の6分の1程度の数なんで、両社の国内シェアを考えれば、「レジェンド」が大成功とまでは言えないでしょうね。
だけど、ホンダがアキュラの国内展開を決めたってことは、メーカー目標の月500台をほぼクリアした「レジェンド」の販売結果を見て「イケる!」と判断したってことなのでしょうか? それとも、どうせ大して売れないんだから、思い切ってギャンブルに挑戦する気なのかもしれません。変に「レジェンド」の知名度がない分、今日から高級車になりましたって言われても、それ程抵抗感がない可能性もありますね。
まぁ、アキュラがレクサスのような「もてなし」を提供するのは難しいと思いますが、すっかりミニバンメーカーになってしまったホンダが、かつてのスポーツイメージを取り戻すにはいいかもしれません。ホンダ本体はクリエイティブムーバー(古っ!)に専念して、(ちょっとだけ高級な)スポーツカー・スポーツセダンをアキュラで販売すれば、かつてのホンダファンと、今のホンダファンの住み分けも出来そうです。
果たしてアキュラが、どんな品揃えで挑むのか楽しみですね。
一方、2,000台のメーカー目標を大きく上回った日産は、まだまだインフィニティの導入に慎重なようです。ただ、あまり様子を見過ぎていると、ハイブリッドカーのように、トヨタとホンダの後手に回って、出遅れてしまう可能性があります。
とは言ったものの、レクサスでさえ今一つ調子が上がらない現状では、「フーガ」と「レジェンド」の販売結果を見る限り、国内に3つも高級車チャンネルが出来ちゃって大丈夫なのかって印象の方が強いのが事実です。
そんな中で敢えて挑戦するアキュラの販売戦略と、今後のインフィニティの動向には注目していきたいと思います。
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