「マークX(初代)」の販売台数予想結果

written on 2005/12/29


マーク2から心機一転、名前まで変えて挑んだ「マークX」の登場から1年が経過しました。

最近では実車に遭遇する機会も増え、見る角度によっては、意外とかっこいいかもと思ったりすることがなくもないのですが、真横から見た姿なんかには、やっぱりちょっと違和感を覚えちゃいますね。

元々、低い位置に置いたショルダーラインとヘッドライトの錯覚で、無理やり重心を低く見せようとするのには疑問を感じていたんだけれど、実車を見ると、予想していた以上に、下半身のボリュームがあるのです。ぼってりと安定感のある下半身と、ショルダーラインを境に小さくなる上半身とのバランスは、まるで、オプティ・コペンエッセといった、一連のダイハツ鏡餅カー軍団の親玉のようで、かなり独特の存在感を放っています。

一生懸命練り込んだはずの「マークX」のプロポーションですが、やっぱり素直にスポーティーと呼ぶのには抵抗がありますね。



さて、そんな「マークX」の発売は2004年11月。

僕の予想は、メーカー目標と同じ月5,000台。

発売の翌月、2004年12月から2005年11月の平均新車登録台数は・・・


月5,658台でした!


マーク2の時代と比べて、そんなに爆発的に売れた訳じゃないけれど、メーカー目標も確実にクリアしたし、なかなかの販売結果と言えるでしょう。何にしても、トヨタ以外で、セダンをコンスタントに5,000台レベルで売るなんて、そうそう出来ることじゃありません。



しっかし、トヨタって、凄いです!

ちょっと前までは、日本で走ってる車の1/3がトヨタ車だって認識だったのに、あれよという間に、今や1/2近くまで増殖してしまいました。ちなみに、レクサスとダイハツ・スバルも加えれば、既にシェアは50%以上。他のメーカーがちょっとやそっと頑張ったところで、トヨタの王権は揺るぎそうにはありません。

んでも、そりゃヤバいですよぉ。

もし、このまま順調に、トヨタ単体で50%のシェアを超えちゃったら、「車を買うならトヨタ車」ってのが常識になっちゃうんです。三菱やマツダに乗ってるのが少数派なんてのはかわいい話で、日産だろうと、ホンダだろうと、トヨタ以外は、ぜーんぶ少数派になっちゃうんです。何しろ、トヨタ以外の全国産メーカーユーザーが束になってかかっても、多数決でトヨタユーザーに勝つことはできないんですから!

bB、エスティマと量販の期待できるフルモデルチェンジが続くトヨタです。2006年の早い内に、シェア50%超を記録する可能性は高いでしょう。

そうなると、長いものに巻かれるのが大好きな日本人です。50%越えが恒常化すれば、更にトヨタへの一極集中が加速してしまうに違いありません。

トヨタ以外の各メーカーさん、ここが踏ん張りどころです! 何としてでも、トヨタの単独過半数獲得は阻止して下さいね!!

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