「ヴェロッサ(初代)」のデザイン採点と販売台数予想
さてさて、今回取り上げる車はトヨタ「ヴェロッサ」。
トヨタ曰く「表現したのは、大人の美意識を魅了するエキゾティックな存在感」。パッと見た感じは、エキゾティックと言うか、エロティックと言うか、ヌメヌメしていると言うか、存在感は確かにバッチリです。「ヴェロッサ」って名前も、なんかエッチっぽい響きです。
ところで、トヨタって、ご年配の方が発音しづらい車名や、覚えづらい車名は使わない方針だった気がするんですが、「ヴィッツ」「アルテッツァ」「ヴェロッサ」等々、最近は難解な名前を積極的に採用しています。これも、顧客層を若返らせたいっていう意思の現れなんでしょうか? (そんな理由から「ヴィッツ」は「ビッツ」、「アルテッツァ」は「アルテッサ」の名前でデビューとの噂もありました。でも、さすがに「ベロッサ」はないか・・・。)
で、この「ヴェロッサ」ですが、目指したのはアルファロメオ156なんじゃないかなって気はします。今まで、マニアにしか認められていなかったアルファロメオを、一気にメジャー化した156。その一番の要因は、何と言っても、あの魅力的なスタイルでしょう。
あの手この手でセダンの復権を目指しているトヨタが、この156の成功を見逃すはずがありません。早速、独創的なスタイルでスポーティーなセダンを出しましょうってことで生まれたのが、この「ヴェロッサ」なんではないでしょうか?(それにしても、他社の成功を見ると、すかさず対抗車を送り出すトヨタの根性はすごいものがあります。)
特にフロントは156の横長のライトを縦長にして、トヨタっぽい高級感をプラスしたって感じです。センターのグリルとその横のスリット状の穴なんて、デザインモチーフは、まんま156に見えるんですが、どうなんでしょうか?
でも、この車、所詮「マーク2」がベースなので、いくら色気を出そうと思っても、限界があるのです。基本骨格ってのは、そうそう変えられるもんじゃないんです。
特に横から見た写真を黒く塗りつぶしてみると、156は黒いシルエットだけでも、なんとなくスポーティーって感じが伝わってくるけど、「ヴェロッサ」の場合、ボテッとした、ごく普通のセダンにしか見えません。
つまり、「ヴェロッサ」がかっこいいのは(かっこよく見えたらの話だけど)、ちょっと変わったグリルやライト、前後のタイヤ上のえぐったようなライン(シャドーストリームラインと呼ぶらしい)のお陰。例えるならば、平面的な顔の人が歌舞伎のキツイ化粧をして顔を立体的に見せてるようなもの。表面のお化粧を落としてみれば、何てことのない、普通のセダンなのです。
トヨタは「エモーショナルな造形美」なんて謳っているけど、上っ面のお化粧は「造形」とは言わないでしょう。「造形美」と呼ぶならば、もっと、スタイルから練ってもらいたいです。「足が長く見える服」とか「ウエストが細く見えるファッション」なんかじゃなくて、きちんとシェイプアップして、体を鍛え上げてもらいたいのです! 今のままでは、アクは強いがスタイルの悪さを服装でごまかしている「妙なクルマ」にしか見えません!
とは言え「10人中2人が好きになってくれればいい」とトヨタ自身が言ってるんで、こういう批判意見が出るのは、予想通りの結果なのでしょう。
でも僕は、好きになってくれるのは、「10人中1人」いるかどうかって気がするのですが・・・。
で、結論。「ヴェロッサ」のかっこいい度は10点!!
一瞬、化粧に騙されそうになったけど、理性が勝ちました!
ところで「ヴェロッサ」は実質「クレスタ」の後継車って位置付けだけど、フォーマルテイストの「クレスタ」とは路線が違いすぎ。今まで「クレスタ」に乗ってたお客さんが、素直に乗り換えてくれるとは思えないし、「ヴェロッサ」が欲しくて欲しくてたまらないって人も決して多くはないでしょう。
さて、この「ヴェロッサ」、月間販売目標は2500台。対してマーク2の2001年上期の月平均販売台数は7,000台弱。マーク2を「10人中7人」が好きになってくれていると仮定すると、「10人中2人」の「ヴェロッサ」は2,000台売れれば上出来なのでは?
「ヴェロッサ」のかっこよさは「10人中1人」レベル論の僕としては、月1,000台と予想しますが、はたしてどうなるでしょうか!?
トヨタ曰く「表現したのは、大人の美意識を魅了するエキゾティックな存在感」。パッと見た感じは、エキゾティックと言うか、エロティックと言うか、ヌメヌメしていると言うか、存在感は確かにバッチリです。「ヴェロッサ」って名前も、なんかエッチっぽい響きです。
ところで、トヨタって、ご年配の方が発音しづらい車名や、覚えづらい車名は使わない方針だった気がするんですが、「ヴィッツ」「アルテッツァ」「ヴェロッサ」等々、最近は難解な名前を積極的に採用しています。これも、顧客層を若返らせたいっていう意思の現れなんでしょうか? (そんな理由から「ヴィッツ」は「ビッツ」、「アルテッツァ」は「アルテッサ」の名前でデビューとの噂もありました。でも、さすがに「ベロッサ」はないか・・・。)
で、この「ヴェロッサ」ですが、目指したのはアルファロメオ156なんじゃないかなって気はします。今まで、マニアにしか認められていなかったアルファロメオを、一気にメジャー化した156。その一番の要因は、何と言っても、あの魅力的なスタイルでしょう。
あの手この手でセダンの復権を目指しているトヨタが、この156の成功を見逃すはずがありません。早速、独創的なスタイルでスポーティーなセダンを出しましょうってことで生まれたのが、この「ヴェロッサ」なんではないでしょうか?(それにしても、他社の成功を見ると、すかさず対抗車を送り出すトヨタの根性はすごいものがあります。)
特にフロントは156の横長のライトを縦長にして、トヨタっぽい高級感をプラスしたって感じです。センターのグリルとその横のスリット状の穴なんて、デザインモチーフは、まんま156に見えるんですが、どうなんでしょうか?
でも、この車、所詮「マーク2」がベースなので、いくら色気を出そうと思っても、限界があるのです。基本骨格ってのは、そうそう変えられるもんじゃないんです。
特に横から見た写真を黒く塗りつぶしてみると、156は黒いシルエットだけでも、なんとなくスポーティーって感じが伝わってくるけど、「ヴェロッサ」の場合、ボテッとした、ごく普通のセダンにしか見えません。
つまり、「ヴェロッサ」がかっこいいのは(かっこよく見えたらの話だけど)、ちょっと変わったグリルやライト、前後のタイヤ上のえぐったようなライン(シャドーストリームラインと呼ぶらしい)のお陰。例えるならば、平面的な顔の人が歌舞伎のキツイ化粧をして顔を立体的に見せてるようなもの。表面のお化粧を落としてみれば、何てことのない、普通のセダンなのです。
トヨタは「エモーショナルな造形美」なんて謳っているけど、上っ面のお化粧は「造形」とは言わないでしょう。「造形美」と呼ぶならば、もっと、スタイルから練ってもらいたいです。「足が長く見える服」とか「ウエストが細く見えるファッション」なんかじゃなくて、きちんとシェイプアップして、体を鍛え上げてもらいたいのです! 今のままでは、アクは強いがスタイルの悪さを服装でごまかしている「妙なクルマ」にしか見えません!
とは言え「10人中2人が好きになってくれればいい」とトヨタ自身が言ってるんで、こういう批判意見が出るのは、予想通りの結果なのでしょう。
でも僕は、好きになってくれるのは、「10人中1人」いるかどうかって気がするのですが・・・。
で、結論。「ヴェロッサ」のかっこいい度は10点!!
一瞬、化粧に騙されそうになったけど、理性が勝ちました!
ところで「ヴェロッサ」は実質「クレスタ」の後継車って位置付けだけど、フォーマルテイストの「クレスタ」とは路線が違いすぎ。今まで「クレスタ」に乗ってたお客さんが、素直に乗り換えてくれるとは思えないし、「ヴェロッサ」が欲しくて欲しくてたまらないって人も決して多くはないでしょう。
さて、この「ヴェロッサ」、月間販売目標は2500台。対してマーク2の2001年上期の月平均販売台数は7,000台弱。マーク2を「10人中7人」が好きになってくれていると仮定すると、「10人中2人」の「ヴェロッサ」は2,000台売れれば上出来なのでは?
「ヴェロッサ」のかっこよさは「10人中1人」レベル論の僕としては、月1,000台と予想しますが、はたしてどうなるでしょうか!?
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