「パッソ(初代)」&「ブーン(初代)」の販売台数予想結果
written on 2005/8/12
トヨタ・ダイハツの最強タッグが送り出した「パッソ&ブーン」も、登場から早くも一年が過ぎました。その間、レンタカーや営業車としてはすっかりお馴染みになったけれど、イマイチ地味なデザインと、その後出たヴィッツのインパクトのせいか、どうも存在感が薄いように思うのは僕だけでしょうか?
しかし、そうは言っても販売そのものは絶好調! ここ1年で見れば、何と!カローラ・フィットに次ぐ第3位の販売成績なのです! (「パッソ」だけでも、「ブーン」を足しても3位だったりします・・・。)
そんな訳で、2004年6月に発売された「パッソ&ブーン」。
発売の翌月、2004年7月から2005年6月の平均新車登録台数は・・・
パッソが月9,108台、ブーンが月1,308台でした!
「ブーン」はメーカー目標の月1,500台に惜しくも届かなかったけれど、7,000台のメーカー目標を掲げていた「パッソ」が頑張った結果、合計では10,416台という数字。「パッソ」が月8,500台、ブーンが月1,500台の計10,000台とした僕の予想は、なかなかの成績でしたね!(←自画自賛)
それにしても、「パッソ&ブーン」の立場って、今のままでいいのでしょうか? 僕には、どうしたって、ヴィッツみたいに積極的に買う車じゃなくて、安いから買った車に見えちゃうんですよね。
もっとも、トヨタにしてみれば「パッソ」は車がないと困る人のために、軽自動車の代わりとして導入したようなもんだし、かつてのスターレットとかの役割だと思えば、それもアリなんでしょうけどね。
ただ、同じコスト最優先の車でも、プジョー・シトロエンと組んだアイゴーは決して「安いだけ」の車には見えない訳で、こういった国内市場を軽く見てる態度って、トヨタらしいというか、日本メーカーの悪い癖というか、ちょっと悲しいものがありますねぇ。
一方、ダイハツにとっては、少々酷だったかもしれません。
トヨタの技術も借りて、力の入った小型車を出してくると期待されていたのが、結局はトヨタ流の軽自動車を作らされただけだったんですからね。しかも、同じ車をトヨタでも売っているとなれば、大半はそっちに流れちゃうのは当然です。
ダイハツとしては、トヨタのための安グルマじゃなくて、もっと魅力的な小型車を作りたかったんじゃないかと思うんですけどねぇ。それでもまぁ、月10,000台レベルの車を作れる訳だから、ダイハツにとっても、経営的には悪い話じゃあないのでしょうが・・・。
ってことで、売れてはいるけれど何だか哀愁の漂う「パッソ&ブーン」。次の共同開発車は、もっと僕らを喜ばす車にして欲しいもんですな。
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