「ベリーサ(初代)」の販売台数予想結果

written on 2005/8/15


僕は高い評価を与えたものの、前回のパッソ&ブーン以上に存在感の薄い、マツダの「ベリーサ」。やはりと言うべきか、心配していた通り、悲しい販売結果になってしまいました・・・。



そんな訳で、2004年6月に発売された「ベリーサ」。

僕は、上質なコンパクトカーというコンセプトを評価して、2,500台というメーカー目標を上回る3,200台の月販予想を立てたのですが、発売の翌月、2004年7月から2005年6月の平均新車登録台数は・・・


月1,817台でした!


・・・ダメです、「ベリーサ」。この台数、コンパクトカーとしては、近年稀に見る低成績です。トヨタの余裕が生み出した異端児、あのWiLLサイファと同レベルの販売数なのです。

もっとも、あっちは量販を目的とする車じゃなかった訳だから、あの成績でも「思ったよりも売れたな」という感想になったんだけど、まともに売ろうとしていたはずの「ベリーサ」がこの成績では、惨敗と言ってもいいでしょう。

それとも、2003年7月から2004年6月に月6,888台を売っていたデミオが、この1年で5,801台の販売数に下がった分以上には「ベリーサ」が売れたのだから、2台の合計で見れば、まずまずの結果だったと言えるのでしょうか?



いやいや、そんなことないですよね。

マツダだって、この結果にはショックを受けているに違いありません。マツダの販売目標って、過度な期待をかけない堅実な設定だし、国内専用の「ベリーサ」の場合、他のマツダ車のように海外ではしっかり売れている、ってこともないんですから。

デミオとの差別化、高めの価格、インパクトの薄いデザイン、日本人には馴染まないコンセプトなどなど、不振の理由は幾つか挙げられます。

だけど、僕は結構、かっこいいと思うんですけどねぇ。月3,000台くらいは売れたっておかしくないと思うのです。



考えられる改善策としては、地味で落ち着いた色が中心のボディカラーとインテリアを、もっと明るくして、元気さを強調して欲しいですね。何も陰気なムードだけが上質感の表現方法じゃあないと思います。

可能であれば、デミオはコージーを止めてカジュアル系専門に、「ベリーサ」はホワイトキャンバストップも移植して明るい上質系にと、役割をはっきり分けた方がいいのではないでしょうか。(スポーツ系はまた別の車種でね!)

とにかく、このまま静かにフェードアウトさせるのは惜しいです。マツダさん、何とかもう少し頑張って下さいね!

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