「RX-8(初代)」の販売台数予想結果


written on 2004/5/21


「車は販売台数が10,000台を超えると、街でよく見かけるようになる」なんて話がありますが、「RX-8」も例に漏れず、元気に走り回る姿が目に付くようになってきました。絶対数としては多いとは言えないけれど、発売開始以来、スポーツカーとしてトップセールスを続けているんですから、大成功と言っていいでしょう。



と言う訳で、2003年4月に発売された「RX-8」。

発売の翌月、2003年5月から2004年4月の平均新車登録台数は・・・


月1,450台でした!


メーカー目標の月1,000台は少な過ぎると思ってはいましたが、僕の予想の月1,250台も軽くクリア! Zやコペンは少々失速ぎみだけど、安定的に1,000台レベルの販売数を維持できるスポーツカーが出てくるようになると、他メーカーからの後追いも期待できるってもんです。



今年はセダン復権の年だなんて噂されていますが、スポーツカーだって、そろそろ見直されてもいい頃だと思うんですよね。初代オデッセイのデビューから10年が経ち、子育てを終えたお父さんが、かつて乗っていたスポーツカーを懐かしく感じ初めているかもしれません。続々と登場する、欧州を中心としたスーパースポーツへの憧れが、安価に手に入るスポーツカーの需要を掘り起こすかもしれません。ミニバンしか知らずに育った若者には、スポーツカーが新鮮に映るかもしれません。

もちろん、現行オデッセイみたいに、ミニバンの範疇からスポーツカーを目指す流れも増えてくるかもしれませんが、オデッセイを、ミニバンからスポーツカー回帰への第1変化形だとすると、「RX-8」はさらにもう一歩進めた第2変化形っていう感じでしょう。(デビューした順番は違うけど・・・)

そして、第1変化形・第2変化形ともに順調に売れたとなれば、その次に来るのは、いよいよ本格的なスポーツカーの復活に違いないのです!

・・・なんてのは、まぁ、僕の勝手な希望的観測なんですけどね。



それにしても「RX-8」、上手いところを突きましたよねぇ。スポーツもできるセダンじゃなくて、大人4人が乗れる手頃なスポーツカーって、なかなかありそうで無かったですからね。スポーツカー好きのお父さんはもちろん、走りのために実用性を捨て切るなんて出来ない若者にもお勧めです。2シーターのスポーツカーに乗ってる人をちょっと敬遠しちゃう女性だって、「RX-8」なら助手席に乗ってくれるかもしれませんしね(?)。

とにかく、ちゃんと4人が乗れるってことは、スポーツカー回帰への過渡期としては、強力なセールスポイントですよ。もし、2シーターの純粋な「RX-7」後継車だったら、ここまでは売れなかったに違いありません。これはもう、4人乗りの「スポーツカー」を企画し、デザインを含めて、きちんと「スポーツカー」に仕上げたマツダの作戦勝ちです。



デザイン採点と販売台数予想の記事ではデザインに関して厳しい採点をしましたが、かっこいいのは事実だし、コンセプトも、それを実現した情熱と技術も見事なもの。マツダであれば、スポーツカーに改良の手を止めるなんてことはないだろうから、これからの進化も楽しみです。

去年登場した車の中では最も気概のある1台だったと思います。

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