「ソニカ(初代)」&「セルボ(5代目)」の販売台数予想結果

written on 2008/2/13


熾烈な販売競争を繰り広げるダイハツとスズキが送り出した、スペシャルティな2台の軽。

月2,000台の販売を目指した、スポーティーな走りが売りの「ソニカ」と、個性的なデザインを武器に、月販目標5,000台を掲げた「セルボ」の対決は、一体どんな結果だったのか、早速見てみましょう!



「ソニカ」の発売は2006年6月、「セルボ」の発売は少し遅れて2006年11月。

僕の予想は、「ソニカ」が月2,400台、「セルボ」が月4,000台。

2006年7月から2007年6月の「ソニカ」、2006年12月から2007年11月の「セルボ」、発売の翌月からの1年間、それぞれの平均新車登録台数は・・・


「ソニカ」が月1,573台、「セルボ」が月2,835台でした!



えー、何というか、いわゆる「共倒れ」ってやつですか?

台数自体は「セルボ」の方が多いですけど、販売目標との比較でいけば、「ソニカ」の方が、まだ優秀。「ソニカ」が目標の8割なのに対して、「セルボ」は僅か6割に留まってます。まぁ、「セルボ」の場合、デザインが、かなり足を引っ張っちゃっている気がしますけどね。

ちなみに、僕の予想も、メーカー目標の達成率と似たり寄ったりの、情けない結果。「ソニカ」は、僕の予想ぐらいは売れて欲しかったけれど、「セルボ」は予想よりも少なくて、ある意味、ちょっと安心しました。



それにしても、同じく無残な記録となった、先日のi(アイ)も併せると、高級路線の軽は、3台揃って低調な販売結果ですねぇ。もう、完全にですね、「高価な軽は売れない」っていうジンクスが定着ですよ。

唯一高くても売れるのは、価格に応じて、室内が広くなっている場合だけ。コペンとか、ジムニーとか、一部の特殊なモデルを除いたら、「小さいなら安い!、高いなら広い!」の原則を無視した軽は、まず受け入れられないってことです。これは、今後の販売予想でも重要なポイントになりそうです。



でもですねぇ、売れないからといって、こういうマーケットリサーチ的な軽自動車が無駄な訳ではありません。

今は、生活必需品としての側面が強い軽自動車ですから、プレミアムの付いた車が売れないのは仕方ないのかもしれませんが、軽の地位が今以上に上がって、もっと多くの人が軽で十分と思うようになれば、高品質な車も必ず必要になってくると思うのです。

例えば、軽の排気量が1Lになれば、それこそ、「都市部では軽しか乗っちゃ駄目」、なんてのも無茶な話ではなくなるんですよね。そうなれば、当然、今以上に多種多様な軽が必要になる訳で、今から色々なアプローチを探っておくのは、とても大切なことなのです。



ま、それは極端な例だとしても、この販売結果にめげず、各メーカーさんには、色んな挑戦・提案を続けて欲しいですね!

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