「ムーヴ(4代目)」の販売台数予想結果
written on 2008/3/4
「軽自動車販売ナンバーワン」の座をスズキから奪取すべく、月販目標12,000台という大きな期待を背負い、きっちり4年サイクルのモデルチェンジを行なった、4代目「ムーヴ」。その甲斐あって、2006年度には悲願のシェアトップを見事に獲得し、2007年度も今までのところ、スズキを抑え続けているようです。
そんな飛ぶ鳥を落とす勢いのダイハツの主力選手「ムーヴ」が、一体どのくらい売れたのか、早速、予想結果を見てみましょう!
「ムーヴ」の発売は2006年10月。
僕の予想は月11,000台。
発売の翌月、2006年11月から2007年10月の平均新車登録台数は・・・
月15,967台でした!
おーっ、凄いですねぇ! タントとの奪い合いで伸び悩むんじゃないかと思いきや、僕の予想を大きく上回り、月販目標の12,000台さえも軽々とクリアしてしまいました!
3代目のモデルチェンジ後の1年間での販売数が月16,192台だったことを思えば、自社内も含めたライバル増加の中で、前回並みの販売数を確保したんですから、たいしたものです。
正直なところ、見た目のイメージが大きく変わったのにもかかわらず、これだけ売れたことには少々驚きました。スズキからナンバーワンの名を奪い取ったのも納得の結果です。
しかしです、そんな「ムーヴ」以上に驚くべきは、同期間のワゴンRの販売台数! 何とびっくり、「ムーヴ」をも上回る、月18,577台だったのです!
何が凄いって、この台数、モデルチェンジ直後1年間の販売数をも超えているんですよ。最初の1年間だけバカッと売れて、2年目以降は低迷って車が多い中、発売4年目にして、全く勢いが衰えていないとは、実に驚異的! ブランド別販売数では、ダイハツにトップを譲ったものの、全くもって、ワゴンR恐るべしですね。
いやー、それにしても、ワゴンRと「ムーヴ」って、まさに、かつてのカローラとサニーみたいなもんですよね。この2台こそが、今や、日本を代表する車な訳ですよ。
世間では,日本の自動車業界は軽自動車頼みだなんて、否定的に言われることが多いんだけれど、日本の道路事情や国土の広さを考えれば、むしろ、今の方が健全な状況かもしれませんよね。
カローラから始まってクラウンに辿り着く上昇志向なんてのも、今の日本には消えてしまってますし、そんな見栄よりも、実需を取った軽自動車が売れているのは、身の丈に合った賢い選択だとも思います。
そんな訳で、まだまだ勢いが衰えそうにない軽自動車。「ムーヴ」もワゴンRのように、この先、この1年以上に売れる可能性も無いとはいえませんね。
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