「LS(4代目)」&「オロチ(初代)」の販売台数予想結果
written on 2008/2/19
国産車では稀な高額車として、タイプは全く異なるものの、ほぼ同時期に販売を開始した、「LS」と「オロチ」。どちらも話題性は豊富なものの、その価格のせいもあって、売れ行きを危ぶむ声も少なくありませんでした。
ちなみに、「LS」は日本橋の某老舗百貨店周辺でウジャウジャ見ることが出来ますが、「オロチ」は、未だにモーターショー以外では見たことがありません!
ってことで、そんな2台の販売数がどのくらいだったのか、早速、結果を見てみましょう!
「LS」の発売は2006年9月。「オロチ」は翌月、2006年10月に販売を開始し、納車は2007年4月からスタートしています。
僕の予想は、「LS」が月1,700台、「オロチ」が月8台。
発売の翌月、2006年10月から2007年9月の「LS」と、2006年11月から2007年10月の「オロチ」の平均新車登録台数は・・・
「LS」が月2,095台でした!
予想よりは、ちょっと売れましたが、最後の5ヶ月でハイブリッドの数が4,000台程加わっているようですから、ノーマルだけで言えば、恐らく月1,800台弱になるんじゃないかと思います。なかなかの予想結果じゃないですかね。
ところで、レクサスといえば、ブランドスタート1年目に、目標の半分しか売れていないと騒がれていましたが、不振の理由は、ザ・レクサスとも言える「LS」が発売されていないからだ、なんて見方が多いようでした。
それじゃあ、「LS」が出た後の1年は、きっと売れたに違いないと思いきや、実は、GSが月427台に、ISが月721台と、目標の1,100台、1,800台から、さらに遠のいちゃってるんですよねぇ・・・。
やっぱり、「LS」が登場したって、駄目なものは駄目です。
元々目標の6割程度しか売れていなかったISは、目標の4割にまで、さらに販売数を落としているし、1年目はまずまず売れていたGSも、「LS」に喰われてしまったのか、同じく4割程にまで急降下してしまいました。レクサスも、ISにFなんてのを追加してイメージアップを図ろうとしているようですが、あのデザインでは大したイメージアップにも販売増にも繋がりそうに無くて、ちょっと心配です。
そんな中、100台の目標に対して80台を維持したSCだけは、何とか、面目を保っている孝行息子ですね。
とまぁ、こんな訳で「LS」が目標をクリアしたところで楽観は出来ない状況ですが、F1で思ったような結果が出せないことや、富士スピードウェイでの日本グランプリが散々に終わったのと同様、こうした苦しみは、トヨタにとって、いい経験(薬)になるはずです。海外でのレクサスの成功は忘れて、一からブランドを作り上げる気持ちで、地道に頑張って欲しいですね。
・・・えっ、「オロチ」はどうしたって?
えーとですねぇ、色々調べたんですが、実は、「オロチ」の販売台数、分からないんですよねぇ・・・。分かったことといえば、およそ1年で60台を受注したってことだけで、実際に何台が販売されたのかは、ちっとも分かりません。
ただ、わずか400台の生産予定に対して、1年で60台しか予約が入らないってことは、決して順調な販売ではなさそうだなってことが想像できます。でなきゃ、さらにインパクトの強い「兜」を発表したり、かと思えば、今度は安価な「零」を追加したりだのといったバリエーションを展開する必要はないはずです。さらに海外での販売も始めるってことは、国内だけでは需要が足りないってことの証でしょう。
まぁ、正直400台を売り切るのは厳しい状況なのかなぁ、とは思いますが、夢を遂げるために、何とか頑張って完売を目指して欲しいですね。
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