「アクセラ(初代)」のデザイン採点と販売台数予想
written on 2003/11/17
デミオ・アテンザと共にマツダの三本柱となる「アクセラ」が、予定通り、お決まりのマツダ顔で登場しました。
いつの頃からかホンダと競うように使い始めた五角形グリル。アテンザ以降のフロントマスク統一強化は、「アクセラ」とMPVのマイナーチェンジで、一通り完結となりました。
それにしても、見事なまでに同じ顔!
似た顔がこれだけ揃うと、正直なところ気持ち悪いですが、ここまで徹底したのは、国産メーカーとしては画期的。欧州的な、こうしたブランド戦略は、マツダぐらいの規模のメーカーにとって、国際的な認知度UPのために有効な手段だと言えます。
と、理論的に考えれば、非常に納得のいくフロントマスクの統一ですが、はたして、この戦略は成功と言えるのでしょうか?
四連の切れ長ライトを採用したアテンザは、確かに「かっこいい」と思います。斬新さはないものの、薄く、シャープな印象のフロントマスクは、スポーツセダンとして、なかなか魅力的です。
なのに、その後続いたデミオ・「アクセラ」・MPVは、あまりに「普通」。しつこく同じ顔を使い続けたために、マツダ車だってのは、一目で分かりますが、基本的に、実に何てことのないデザインなのです。
だけど、それは当り前。五角形のグリルと吊り目ライトの組み合せなんて、珍しくも何ともありません。どこのメーカーでも、一台ぐらいは、こんな顔の車があったんじゃないでしょうか。
似た顔がこれだけ揃うと、正直なところ気持ち悪いですが、ここまで徹底したのは、国産メーカーとしては画期的。欧州的な、こうしたブランド戦略は、マツダぐらいの規模のメーカーにとって、国際的な認知度UPのために有効な手段だと言えます。
と、理論的に考えれば、非常に納得のいくフロントマスクの統一ですが、はたして、この戦略は成功と言えるのでしょうか?
四連の切れ長ライトを採用したアテンザは、確かに「かっこいい」と思います。斬新さはないものの、薄く、シャープな印象のフロントマスクは、スポーツセダンとして、なかなか魅力的です。
なのに、その後続いたデミオ・「アクセラ」・MPVは、あまりに「普通」。しつこく同じ顔を使い続けたために、マツダ車だってのは、一目で分かりますが、基本的に、実に何てことのないデザインなのです。
だけど、それは当り前。五角形のグリルと吊り目ライトの組み合せなんて、珍しくも何ともありません。どこのメーカーでも、一台ぐらいは、こんな顔の車があったんじゃないでしょうか。
ところで、フロントマスクの統一と言えば、日産のウインググリルや、三菱のブーレイ顔が思い浮かびます。スバルも、今年の東京モーターショーで披露したように、3連グリルで統一していく方針のようです。
ただし、これら3メーカーのフロントマスクは、デビュー時の評判が非常に悪いという点で、マツダとは大きく異なっています。そして、その違いとは、フロントグリルのオリジナリティの有無からくるものだと思うのです。
ただし、これら3メーカーのフロントマスクは、デビュー時の評判が非常に悪いという点で、マツダとは大きく異なっています。そして、その違いとは、フロントグリルのオリジナリティの有無からくるものだと思うのです。
かっこいいかどうかは別として、ウインググリルも、ブーレイ顔も、スバルの顔も、ちょっと他では見かけない独特のグリル形状をしています。そのために、最初は拒否反応が起こるのも当然でしょう。しかし、見慣れるにつれ、また、デザインがこなれてくるうちに、段々とオリジナリティとして浸透していくものなのです。
今や、ウインググリルは完全に日産の個性になっているし、無理やりブーレイ顔にされてしまったコルトやランサーは別として、グランディスと最近のコンセプトカーを見ると、三菱もあのグリルをデザインとして消化しつつあります。そして、スバルのルーツを示す3連グリルも、そう時間をかけずに認知されるに違いありません。
やはり、メーカーのアイデンティティを現すためには、当初は違和感を覚えるぐらい独自性のあるグリルでなければダメだと思うんですよね。普通なだけに存在感がなく、どのメーカーでも使っていそうな五角形グリルは、メーカーの顔として力不足なのです!
そして、もう一つ心配なのは、五角形グリルでは多彩なアレンジができないんじゃないかってこと。
例えば、ウインググリルを採用した日産車はいくつかありますが、その形状や位置は、かなり自由にデザインされています。ブーレイ顔の要は、台形の柱(富士山?)に三菱マークを付けるっていうことだけでしょうし、スバルの3連グリルは、モーターショーで早くもいくつかのバリエーションを展開しています。
どれも個性あるが故に、ワンポイントとしての採用で充分に効果を発揮しますし、ある程度の変形を許容する懐の深さを持っているのです。
これに対して、五角形グリルのアレンジ対応力って、せいぜいRX-8止まりなんじゃないでしょうか。そりゃあ、今よりは、もう少し変化の付けようがあるでしょうが、僕の想像力では、発展性に大きな期待はできないのです。
そんな訳で、ホンダと奪い合っている五角形グリルには、メーカーの顔になるほどの価値はありません! それどころか、最近のマツダデザインに新しさがないのは、古典的で不変的なこのグリルにも、原因があるのです。五角形グリルでの統一は、一目でマツダ車を連想させるようになった点では成功したものの、デザインの発展性という面では、失敗なんじゃないかなぁと思うのです。
今や、ウインググリルは完全に日産の個性になっているし、無理やりブーレイ顔にされてしまったコルトやランサーは別として、グランディスと最近のコンセプトカーを見ると、三菱もあのグリルをデザインとして消化しつつあります。そして、スバルのルーツを示す3連グリルも、そう時間をかけずに認知されるに違いありません。
やはり、メーカーのアイデンティティを現すためには、当初は違和感を覚えるぐらい独自性のあるグリルでなければダメだと思うんですよね。普通なだけに存在感がなく、どのメーカーでも使っていそうな五角形グリルは、メーカーの顔として力不足なのです!
そして、もう一つ心配なのは、五角形グリルでは多彩なアレンジができないんじゃないかってこと。
例えば、ウインググリルを採用した日産車はいくつかありますが、その形状や位置は、かなり自由にデザインされています。ブーレイ顔の要は、台形の柱(富士山?)に三菱マークを付けるっていうことだけでしょうし、スバルの3連グリルは、モーターショーで早くもいくつかのバリエーションを展開しています。
どれも個性あるが故に、ワンポイントとしての採用で充分に効果を発揮しますし、ある程度の変形を許容する懐の深さを持っているのです。
これに対して、五角形グリルのアレンジ対応力って、せいぜいRX-8止まりなんじゃないでしょうか。そりゃあ、今よりは、もう少し変化の付けようがあるでしょうが、僕の想像力では、発展性に大きな期待はできないのです。
そんな訳で、ホンダと奪い合っている五角形グリルには、メーカーの顔になるほどの価値はありません! それどころか、最近のマツダデザインに新しさがないのは、古典的で不変的なこのグリルにも、原因があるのです。五角形グリルでの統一は、一目でマツダ車を連想させるようになった点では成功したものの、デザインの発展性という面では、失敗なんじゃないかなぁと思うのです。
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