「ベルタ(初代)」のデザイン採点と販売台数予想
written on 2005/12/19
いやぁ、「ベルタ」いいですねぇ! どうしようもなくかっこ悪かったプラッツとは違い、ちゃーんとセダンに見えるじゃないですか。これならもうヴィッツにトランクを付けただけなんて言わせません。ヴィッツベースで、これだけまともなセダンが出来るなんて、かっこいい度は65点ぐらいあげてもいいでしょう!
それにしても、ドアをヴィッツと共用するって制約が無くなると、立派なセダンが出来るもんですねぇ。ヴィッツのお尻にトランクを付けたのに、バランスが全く崩れていま・・・
あれっ、ホイールベースが90mmも伸びてるの?
えっ、全長は4,300mm?
それって、ホイールベースも全長も、先代のカローラより長いじゃないですか! それだけデカけりゃ、セダンらしくて当然です。となりゃあ、プラッツじゃなくて、カローラだと思って見なけりゃならんです。
よって、新型プラッツ改め、カローラな「ベルタ」のかっこいい度は50点!
ごくごく普通の車ってことに決定です。
しっかし、「ベルタ」ずるいです。現在、ハッチバックベースで頑張っているセダンは、「ベルタ」、ティーダラティオ、フィットアリア、アクセラ、エリオセダンの5台。この内、ハッチバックよりもホイールベースを伸ばしているのは、唯一「ベルタ」だけです。
そりゃ、元々ホイールベースが2,600mm以上ある、ラティオとアクセラはいいですよ。見れば分かるように、これだけホイールベースがあればセダンのデザインが充分成立します。
だけど、ヴィッツと同じ2,400mm台のホイールベースしかないアリアとエリオを思い出して下さい。かなり悲惨なデザインになってしまっているじゃあないですか!
もしも「ベルタ」がヴィッツと同じ2,460mmのホイールベースのまま、このデザインを実現していたのなら、素晴らしいことです。
でも、やっぱり、それは無理なのでした。「ベルタ」のデザインは、現行カローラと同レベルのホイールベースがあったからこそ、成し得たものだったのです。んー、金持ちトヨタさん、ずるい!ずるいですよぉ!
ところで、先代カローラのホイールベースは2,465mm。現行ヴィッツやアリア、エリオとほぼ同じ数値です。なのに、カローラはどこから見ても真っ当なセダンでした。この違いは、一体、どこからくるのでしょうか?
先代までのカローラは、全高が1,400mm以下に収まっていました。ところが、最近のセダンは、どれも1,400mm台後半以上の数値が当たり前です。その上、Aピラーがどんどん前に移動して、キャビン部分のボリュームは増すばかり。こうして視覚的に重心が上がってくると、今までと同じ位置にタイヤがあったのでは、どうしたって不安定に見えてしまいます。セダンらしい安定感を演出するには、タイヤを少しでも端に寄せて、踏ん張り感を出さなくてはなりません。
アリアやエリオを見ていると、どうやら、2,400mm程度のホイールベースでは、最近のビッグキャビンデザインをセダンらしく見せるのは至難の技のようです。だからこそ、今度こそかっこいいセダンになりたい「ベルタ」では、ホイールベースを大幅に伸ばす必要があったって訳です。
それにしても、車の長身化傾向はどこまで続くんでしょうかね。
ミニバンの背が高いのは理解できます。ハッチバックも、まぁ、許容範囲でしょう。
だけど、フォーマルさが要求されるセダンでは、これ以上の背高化は無謀なのじゃないかと思います。スポーツカー程ではないにしろ、セダンという車には、ピシッとしたスマートが必要だと思うのです。
とはいえ、ミニバンやハッチバックとも車台を共用しなけりゃならない以上、セダンだけ極端に背を低くすることは出来ません。となると、今後は、2,400mm台のホイールベースでセダンらしいデザインを期待するのは無理ってことなんでしょうね。
先代までのカローラは、全高が1,400mm以下に収まっていました。ところが、最近のセダンは、どれも1,400mm台後半以上の数値が当たり前です。その上、Aピラーがどんどん前に移動して、キャビン部分のボリュームは増すばかり。こうして視覚的に重心が上がってくると、今までと同じ位置にタイヤがあったのでは、どうしたって不安定に見えてしまいます。セダンらしい安定感を演出するには、タイヤを少しでも端に寄せて、踏ん張り感を出さなくてはなりません。
アリアやエリオを見ていると、どうやら、2,400mm程度のホイールベースでは、最近のビッグキャビンデザインをセダンらしく見せるのは至難の技のようです。だからこそ、今度こそかっこいいセダンになりたい「ベルタ」では、ホイールベースを大幅に伸ばす必要があったって訳です。
それにしても、車の長身化傾向はどこまで続くんでしょうかね。
ミニバンの背が高いのは理解できます。ハッチバックも、まぁ、許容範囲でしょう。
だけど、フォーマルさが要求されるセダンでは、これ以上の背高化は無謀なのじゃないかと思います。スポーツカー程ではないにしろ、セダンという車には、ピシッとしたスマートが必要だと思うのです。
とはいえ、ミニバンやハッチバックとも車台を共用しなけりゃならない以上、セダンだけ極端に背を低くすることは出来ません。となると、今後は、2,400mm台のホイールベースでセダンらしいデザインを期待するのは無理ってことなんでしょうね。
余談ですが、かつて、全長3,800mm、ホイールベース2,390mm、全高1,470mmと、「ベルタ」とほぼ同じ高さで50cmも短く、ヴィッツを下回るホイールベースでありながら、バランスの取れたデザインのセダンがありました。
それは、オートザム・レビュー。当時としては異例に高い全高を持ち、全長からは想像できない室内空間を備えた、素晴らしい車でした(売れなかったけど・・・)。かわいらしいデザインで、フォーマル感は皆無だったけど、ある意味、これこそミニマムセダンの鑑です。「ベルタ」にも、レビューを超える究極のミニマムセダンへの挑戦をして欲しかったけど、まぁ、カローラとの絡みとか、トヨタさんにも色々事情があるんでしょうね。
それは、オートザム・レビュー。当時としては異例に高い全高を持ち、全長からは想像できない室内空間を備えた、素晴らしい車でした(売れなかったけど・・・)。かわいらしいデザインで、フォーマル感は皆無だったけど、ある意味、これこそミニマムセダンの鑑です。「ベルタ」にも、レビューを超える究極のミニマムセダンへの挑戦をして欲しかったけど、まぁ、カローラとの絡みとか、トヨタさんにも色々事情があるんでしょうね。
さて、販売台数予想ですが、プラッツ後継だと思えばメーカー目標通りの月3,000台といったところでしょうが、このサイズになると、カローラから流れてくるお客さんもいるはずです。
ってことで、1,000台プラスの月4,000台で行きましょう!
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