「R1(初代)」の販売台数予想結果

written on 2006/6/29


ありきたりの軽ミニバンに背を向けて、デザイン優先で登場した、スバルのR2と「R1」。その志も、出てきたデザインも僕は気に入っているのですが、先行したR2はあっけなく玉砕。それにもめげず、より洗練されたデザインを武器に、4人は乗れないというリスクを抱えながら登場した「R1」。

一体、どこまで頑張れるのかと期待していましたが、大方の予想通り、どうやら無残な結果に終わったようです。



あんまり寂しいんで、早速結果発表しちゃいますが、2005年1月に発売された「R1」、翌月の2005年2月から2006年1月の平均新車登録台数は・・・


月511台でした!


あ~あぁ、これじゃあ、ダメダメです。

僕の予想の月1,500台はもちろん、低めに設定されていたメーカー目標の800台にも届いていません。

そう言えば、2シーターのツインの記録は月470台。値段の違い、デザインの違い、ターゲットの違いなどはあっても、コペンのようなスポーツカー系でない限り、きちんと4人が乗れない軽自動車なんて、所詮月500台ぐらの需要しかないのでしょうか?

玩具っぽいラパン、知的なi(アイ)、そして、ちょい悪セクシーな「R1」。僕が現行の軽の中でデザインだけで買ってもいいと思うのは、この3台なんだけど、もう、圧倒的に「R1」だけが大不振ですからねぇ。



それでですね、思うんですけど、もしもR2と「R1」の発売が逆の順番だったとしたら、もう少しは違う結果になっていたような気がするのです。

だって、デザインが個性的過ぎて室内も狭いと不評だったR2の後に、同じようなデザインでより狭い「R1」を出したら、そりゃ、なかなか受け入れてもらえないですって。

だけど、もしも先に「R1」が出ていて、デザインは面白いけど4人乗れないんじゃあなぁ、って思っていたところにR2が出てきたら、これなら4人乗れるしいいかなって話になるかもしれないじゃないですか。



後出しでクーペが出てきた現行型とは違い、次期スカイラインって、クーペの方を先にショーデビューさせましたけど、これも、まずはイメージリーダーを先に発表して、本命のモデルにそのイメージを引き継がせようっていう狙いがあると思うんです。

同じように、スバルもイメージリーダーとなる「R1」を先に出して、それから、多少デザインでは劣るけど、実用には勝るR2を登場させた方が良かったと思うんですよね。

スバルもそのことに気が付いていたのでしょう、R2の市販直前の東京モーターショーで、何とか「R1」のデザインエッセンスを強調した「R1e」を同時発表したけれど、やっぱり、同時に並べちゃったら、R2のインパクトも弱まるってもんです。

出来ることなら、一つ前のショーで「R1e」を出して興味を惹いたところでR2を発表、ってのが理想的だったんでしょうね。

そしたら、「R1」もR2も今よりは・・・

・・・って仮定の話をしても仕方がないですね。



幸い、異例のスピードでボリュームゾーンを狙えるステラが出てきてくれたんで、「R1」・R2は背伸びせず、ニッチ市場狙いで生き延びてくれればなぁと思うのでありました。

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